【300字SS】高度に横滑りした仲良しはBLと見分けがつかない
- まるた曜子
- 2015年7月18日
- 読了時間: 1分
「毎度ー弁当半分くれ。これ貢ぎ物」 「焼きそばパンと引き替えじゃコスパ悪くね?」 「俺は一日一食くらいうまいメシが食いたいの! なんだよ主婦歴20年のメシマズて。 くーこの普通の卵焼き! いいよなお前んちはー」 「自分で作れば? 桜ちゃんがキラキラまなこで『お兄ちゃんすごいおいしい!』」 「ううっ、でも料理なんてなあ……」 「作ってきたら添削してやる」 「添削」 「食えばなにミスしたかわかる」 「まじかよ嘘くせえ」 「実はこれ、俺が作ってる」 「マジかよ!」 「味見分作ってきたら貢ぎ物なしで分けてやるよ」 「マジカヨ! てゆーかお前が作れよ作ってください俺の分!」 「母は子を千尋の谷に突き落とすのです」 「母ちゃんポジションかよ」 SS企画《俺のグルメFESTIVAL》 参加 お題 「これが! 俺の! グルメだ!!」 を詰め込んだ、“おいしそう!”な飲食風景
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「さ、洗浄は済みました。転生してください」 「洗浄?」 「魂の糸ですよ。天のタペストリーに使うんです。あなたの糸玉はまだ小さいからどんどん人生重ねてください」 「なんかくすんだ色だな。……俺の人生そのものだ」 「何色だって必要ですから暗くてもいいんですよ、でもカラフ...